
6月22日に行われたJ1リーグ第21節で、ガンバ大阪が2−0でFC東京に勝利した。その先制ゴールとなった元日本代表FW宇佐美貴史の芸術的フリーキック弾が大きな反響を呼んでいる。
パナソニックスタジアム吹田での一戦。リーグ戦5試合勝利なし(2分け3敗)のG大阪はこの日、立ち上がりからボールを支配しながら、素早い攻撃を仕掛けて次々とシュートチャンスを作り出すも、相手の体を張った守備でなかなかゴールを奪えない時間が続いた。そこで輝きを放ったのが、青黒の至宝、背番号7の宇佐美だった。
前半33分、相手中盤右サイド、ゴールから約25mの位置で得た直接FKに、宇佐美がボールをセットする。距離、角度に右利きキッカーという条件を考え、中央のクロスが予想された中、宇佐美は両手を挙げてからゆっくりと助走を始めた。
ここで宇佐美の右足を火を吹いた。目線を中央の味方に向けた後、鋭くボールをインパクト。ボールは2枚の壁の右上をすり抜けると、ゴール右上から鋭く曲がって落ち、逆を突かれたGK波多野豪が必死に手を伸ばすも届かず。ゴールネットが揺れると同時に、スタジアム全体がどよめき混じりの大歓声に包まれた。