
イタリア・セリエAのインテル・ミラノが、新シーズンのアウェイユニフォームを発表した。その独創的なデザインに、世界中で戸惑いの声が噴出している。
セリエAが世界最強リーグと呼ばれていた頃から、随分と時間が経つ。1990年代には世界中のスター選手が目指したリーグだが、現在はイングランド・プレミアリーグやスペインのラ・リーガに、その座を譲っている。
それでも、過去10シーズンで欧州最強クラブを決めるUEFAチャンピオンズリーグ決勝にイタリアのチームが3度進んでいるのは、さすがはカルチョの国と言うべきだろう。2024-25シーズンにもイタリア勢がCLファイナルに進出したが、その栄えあるクラブがインテルだった。
国内では6シーズン連続で、2度の優勝を含めてトップ3に。CL決勝に進むのも2大会ぶりと、世界の猛者たちの中でも、頭抜けた存在であることは間違いない。
結果としてビッグイヤーの獲得はならなかったが、確かな足跡を残しているインテル。そして、その歩みは、着実に未来に向かって進んでいる。
インテルの新シーズンの目標は、セリエAとCLでのタイトル奪回にある。だが、その前に大きな目標に挑む。アメリカで開催されるクラブ・ワールドカップだ。
2010年にはクラブW杯を制したことがあるが、新方式になって一気に出場チームが拡大した今大会を制することは、これまで以上の栄誉となる。
大会開幕を前にインテルは、クラブW杯でお披露目される新ユニフォームを発表した。新シーズンはアウェイ用として使用されるユニフォームである。
青と黒をクラブカラーとするインテルだが、今回発表したアウェイユニフォームは白がベース。それ自体は他クラブでも珍しくないのだが、デザインを目にしたファンからは戸惑いの声が上がった。
というのも、ユニフォーム全体に十字のようなデザインが配されているのだが、どういう意図があるのか、分かりにくい。クラブのホームページでは、今回のユニフォームはそれぞれのメンバーを尊重するダイバーシティ(多様性)などのクラブのアイデンティティを表していると紹介されている。