■ゴールを生む「キラーパース」

「去年、一昨年のシーズンと比べると、今季のユニオンにはスーパースターがいなかったんですね。でも、チーム力・総合力では今年が秀でていた。それが優勝できた要因だと思います」

 と、冷静にチームの戦力、そして勝因を分析すると、続けて監督とのやり取りについて語った。

「監督には、(町田の)今シーズンのパフォーマンスは良くないけど、常に自信をもってやってほしい、とハッキリと言われました。

 監督は元選手なので、選手の気持ちもよくわかるし、それに選手とのコミュニケーションをちゃんと取る監督だったので、そういう意味ではやりやすかったですね。

 いろんな方の支えがあって、ケガから戻ってこれましたし、今シーズンのツラい時期、妻をはじめ、いろいろな方に支えてもらいました。こういう結果で恩返しできて本当によかったです。去年のカップ戦に続いて、今年はリーグ戦で優勝、本当に報われたなと」

 と、ケガなどに苦しんだ今シーズンを振り返った。そして現在、見据えるのは、出場権を獲得したとはいえ、チーム内の争いが続くサッカー日本代表の6月シリーズだ。

「仲間たちがワールドカップにつなげてくれたので、本番の舞台に行けるように、しっかりアピールしていきたいと思います。

 新しいメンバーがたくさんいるので、何度も呼ばれている選手が引っ張っていかなければならないし、そこは責任もってやりたいなと思います」

 サッカー日本代表の“新DFリーダー”としての自覚も感じられる町田の発言だった。

 所属チームでの今シーズンは、容赦ないタックルや確実なクリアなど、攻撃の芽を摘む守備に重点を置いたプレーが目立っていたが、その背景には、町田のフィードを警戒した相手チームがパスコースをケアしてきたこともあっただろう。

 ただ、できることならば、日本代表の6月シリーズでは、相手チームの守備の穴をえぐるような前線へのキラーパスを通して、日本のサポーターの“ゴール”の期待に応えてほしい。

 久保建英や中村敬斗、そして新たなストライカーたちのゴールは、そのパスの先にある。

 

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