
5月25日、J1リーグ第18節が行われ、東京ヴェルディは本拠地・味の素スタジアムで京都サンガF.C.と対戦し、後半アディショナルタイムにMF新井悠太の“鳥肌の立つ”劇的ゴールで1-0で勝利した。
お互いに固い守備が光り、前半から膠着状態が長く続いた試合だった。後半22分に相手が退場者を出して数的有利な状況となってからは東京Vが攻勢を強めたが、ゴールを奪えないまま後半アディショナルタイムに突入した。その4分だった。
右コーナーキックのこぼれ球だった。一番大外のファーサイドにポジショニングしていた新井の元へ飛ぶ。前橋育英高校から東洋大へ進学し、2023年から2年間の特別指定を経て正式にチームに加入した今季、左ウイングバックとしてスタメン出場を続ける22歳は、ボックス外でワントラップしてから迷いなく右足を振り抜いた。
ゴールまでの距離約20m。放たれたシュートは凄まじい勢いでゴールに向かい、無回転でブレながら“ここしかない”というゴール左上のコースに突き刺さった。歓喜に揺れる味の素スタジアム。城福浩監督の渾身のガッツポーズも飛び出す“ヴェルディ劇場”となった。