■好印象を残した安藤智哉
そして最後に190センチの”冨安(健洋)2世”安藤智哉だが、守備での高さや反応の鋭さ、攻撃時のボールの持ち出しやタテパス、自ら上がっていく姿勢を含め、まずまずの好印象を残したのは事実。後半終了間際のヘディングシュートが入っていれば、文句なしの出来だったはずだ。
「セットプレーで1点狙ってたんで。でもノーファウルらしいんで、映像見ても。まあついてないですね。決めきりたかったです」と彼自身は悔しさをにじませたが、将来性の高さを垣間見せたことだけは間違いない。
J3から個人昇格を繰り返してきた大型DFが頭角を現し、代表の戦力になってくれれば理想的。久保もそうだが、日本サッカーの底力を示していくうえでも、彼にはここからの定着を期待したいものである。
(取材・文/元川悦子)