
2025年E―1選手権の初戦・香港戦で、代表デビューを果たしたのは10人。若い世代という意味では、19歳のピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾も緊張感を持ちながらピッチに立った。
だが、若さとJ1経験の少なさが災いしたのか、前半37分に相手右サイドからのロングクロスをキャッチしきれず、CKを与えてしまうミスを犯す。後半14分の失点シーンは彼だけのせいではなかったが、最後尾に陣取る守護神としての統率力はもっと示さなければならなかったはず。そこは今後への課題として残された。
「失点シーンとかイージーなミスがあったので、そういう細かいところを突き詰めてゼロにこだわるというのをもう一回意識してやっていかないといけないと思っています」と本人も神妙な面持ちを浮かべたが、彼の場合は全てが伸びしろだ。この香港戦の90分間を生かすも殺すも自分次第。さらなる成長につなげていくしかない。
ややほろ苦いデビューという意味では、望月ヘンリー海輝も一緒。後半32分から出場し、その時点で3バックから4バックへシフト。右SBに入った23歳の彼はクローザーとしての役割を主に託された。
「役割としてはまず守備からっていうのは言われていましたし、前向きで持った時にはニアゾーンを突くようにと指示されていました。
お世辞にもいいとは言えないパフォーマンスだったけど、1個チャンスになるボールも配球することができた。そういうポジティブな部分も捉えつつ、次はもっと自分のよさを出せるようにやっていきたい」と192センチの大型SBはこれを好機にしたいと考えている様子。確かにこの15分足らずでは評価しづらいだけに、真価が問われるのはここからだ。