■結果を残した中村草太

 中村の方も「出る時にはしっかり整理しながらっていうところはあったんですけど、なかなかそれを表現しきれなかったところはありました」と厳しい表情を浮かべていた。
 それでも、森保監督が後半32分から基本布陣を3-4-2-1から4-2-3-1へシフトして以降、中村はトップ下に陣取って前へ前へという姿勢を押し出すようになる。それが最後のドリブルからの豪快な6点目につながったのは朗報。大卒1年目で代表の座をつかみ、デビュー戦で得点という大きな成果を残したことを今後への弾みにしてほしい。
 彼らアタッカー陣5人はいずれもようやく一歩を踏み出したところ。ここからが本当の勝負。苦い経験をした山田も含め、残り2試合でのさらなる進化が強く求められるのだ。
(取材・文/元川悦子)

(3)へ続く
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