
イタリア・セリエAのACミランは、来季の新ユニフォームを発表した。クラブカラーの真意を込めたユニフォームに世界中から称賛の声が上がっている。
ミランはかつて、イタリアのみならずヨーロッパも制してきた。「ロッソ・ネーリ(赤と黒)」「ディアーボロ(悪魔)」の名を、サッカー界にとどろかせてきた。
だが、経営陣の交替などもあった近年は、なかなかかつての姿を取り戻せていない。2021-22シーズンには11年ぶりにスクデットを手にしたが、その勢いが続かない。今季もリーグ戦であと1試合を残して9位につけており、ヨーロッパの大会への出場権獲得の可能性はすでに消滅した。
復権の意気込みが込められているのだろうか。5月22日には、新シーズンに着用する新ユニフォームを発表した。
ミランと言えば、赤と黒。そのクラブカラーが、まさに前面に押し出されているのだ。
今シーズンのユニフォームには襟や袖に白が配されていたが、新ユニフォームは赤と黒で染め抜かれている。これはクラブ創設時の「悪魔のチーム」になるとの思いを込めたものだという。「我々のカラーは、炎のごとき赤と、対戦相手に恐怖を引き起こす黒となる」と、考案されていたのだという。左胸には、白熱しているかのように、エンブレムが白地をベースにさらに赤く輝いている。