
ドイツ1部マインツに所蔵するMF佐野海舟が“ドイツの至宝”MFフロリアン・ヴィルツから完璧にボールを奪い切ったシーンに大きな反響が寄せられている。
現地5月17日に行われたブンデスリーガ最終節で、佐野擁するマインツは本拠地メ―ヴァ・アレーナで強豪レーバークーゼンと対戦して2-2ドロー。6位フィニッシュで来季のヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)の出場権を獲得した。その試合で得点シーン以外でも大いに盛り上がったのが、3−4−2―1のボランチとシャドーの位置でぶつかり合った「佐野vsヴィルツ」の対決だった。
特にスタンドが沸いたのが、前半アディショナルタイムのシーンだった。レーバークーゼンが左サイドに流れたMFヨナス・ホフマンを起点に攻撃を仕掛け、中央のヴィルツにボールが渡った瞬間、佐野がすぐに間合いを詰めて立ちはだかる。足元の技術だけでなく、優れたアジリティで球際にも強い22歳のヴィルツは、鋭い切り返しからボールを佐野を剥がしにかかったが、佐野は強靭な足腰で対抗。力強いアプローチから体を入れ、完璧な形でボールを奪い取った。
さらに取られたボールを奪い返そうと激しく体をぶつけてきたヴィルツに対して、佐野は体を回転させながら鮮やかなボールコントロール。そのまま倒れることなくドリブルに繋げてボールを運び、前線へスルーパスを送った。このパスは相手にブロックされたが、ベンチのボー・ヘンリクセン監督も大きな拍手で佐野のプレーを称えることになった。