
Jリーグは「Jリーグの日」を記念し、「Jリーグチップス」の特別復刻を発表した。その企画自体もさることながら、チップスのパッケージがファンの注目を集めている。
5月15日は、Jリーグにとって特別な日である。1993年のこの日、日本で初めてのプロリーグの開幕戦が行われたのだ。
会場となったのは、かつての国立競技場。今ではオリジナル10と言われる10チームによる5試合のうち、ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)と横浜マリノス(現横浜F・マリノス)による試合が他のカードより一日早く行われ、詰めかけた5万9626人が歴史の証人となった。
その日が2013年に一般社団法人日本記念日協会によって、正式に記念日として認定・登録されている。この「Jリーグの日」に、日本中のサッカーを愛する人々が、それぞれに思いを馳せるのだ。
今年はこの記念日に、大盤振る舞いが予定されている。「Jリーグチップス」を復刻させ、5月17、18日にホームゲームを開催する全30クラブのスタジアムにて、合計3万3000袋が無料配布されるのだ。
Jリーグチップスといえば、1993年の開幕当初、おまけの選手カードも目当てに、大人も子どもも夢中になって買い求めていた。その人気のお菓子が、選手カードとともに現代によみがえるという。
帰ってくるJリーグチップスは、歴史を感じさせるものになる。選手カードは、1990年代のレジェンド選手と現役選手が対象となっているという。
また、パッケージ自体もファンの心を熱くさせるものだ。まずは、当時のデザインが忠実に再現されていることがポイント。さらには選手カード同様に、かつてのものなど、各クラブのマスコットが一斉に集ってプリントされている。しかも、クラブによってはマスコットが増えたり、交替しているところもあるが、それぞれ「かつての」マスコットが復活。SNSでは、「リヴェルンが悪いとかではなく ヴェルディ君なのがいいね」「ガンバのマスコットがガンバボーイになってるのが嬉しすぎる!! モフレムには悪いけど」といった声が広がっていた。
中でもファンの目と心を引きつけたマスコットがいる。横浜フリューゲルスの「とび丸」である。
横浜フリューゲルスは親会社の撤退に伴い、1998年度限りで同じ街の横浜マリノスに吸収合併される形で消滅した。とび丸は、そのクラブのマスコットだった。