
5月11日に行われたJ1リーグ第16節、注目の「国立決戦」は鹿島アントラーズが2−1で川崎フロンターレに逆転勝ち。決勝弾を演出したFW鈴木優磨の“極上のロングスルーパス”に称賛が集まった。
5万9574人の観衆が集まった国立競技場。前半7分に川崎DF佐々木旭に先制ゴールを許した鹿島だったが、前半アディショナルタイムに鈴木の折り返しから舩橋佑のJリーグ初ゴールで同点に追い付く。そして1−1で迎えた後半20分だった。
自陣右サイドで巧みなプレーを見せたチャブリッチからのパスを受けた船橋が、タッチライン際にポジショニングした鈴木にボールを預ける。ワンタッチで前を向いた鈴木は、その直後の2タッチ目の右足でロングスルーパス。ハーフウェーラインを少し越えたところからカーブをかけたパスは、緑の芝の上を美しく弾みながらDFラインの裏を狙ったFW田川亨介が走り込んだ先にピンポイントで届けられた。
この極上のロングスルーパスに、スピード自慢の田川は完全に川崎のDF陣を置き去りにした状態で追い付くと、そのままボックス内右から利き足である左足でのダイレクトシュートをゴール左隅に突き刺した。