
【明治安田J1リーグ 第13節 FC東京VS清水エスパルス 2025年4月29日(火)13:09キックオフ】 撮影/渡辺航滋 (Sony α-1Ⅱ)
■「何か起こるかなと思った」
FC東京は中3日、清水エスパルスは中8日で迎えた、この一戦。ガンバ大阪に3-0完勝した東京と、2連勝中の清水という上り調子の両チームが相まみえた。
そんな試合は序盤は清水のペース。ワンタッチで前を向くと、即座に仕掛ける清水の攻撃を、東京がファウル覚悟で止めにいく、という展開でスタートした。
一方の東京は、2シャドーの左に15歳の逸材、北原槙を起用。その後ろに、左ウイングバックの遠藤渓太、3バックの左に安斎颯馬を置いて、左サイドを活性化させるシステムを採用した。
だが前半、追い越しや連動で「攻撃の核」となることを期待された左サイドだが、思うように機能しない。
そのため、東京の攻撃は、マルセロ・ヒアンへのシンプルなロングボールが頼みの綱に。その期待に応え、数多くの決定機を作ったものの、惜しくも得点には至らない。
先制したのは、清水だった。ペナルティエリア内で流れたボールに、乾貴士が触れると、クリアしようとした遠藤渓太が乾の足を蹴ってしまう。
PKを獲得した乾は、
「先に触ってしまえば、引っかけられたり蹴られたり、何か起こるかなと思った」
その狙い通りに得たチャンスを、北川航也が決め、清水が1点をリードして試合を折り返した。