■「よく知っている」難しさ
池上監督は、明治大学出身でその後、横河武蔵野でプレー。引退後は、長く横河武蔵野の監督を務めていたが、昨シーズンで退任して今シーズンから明治大学監督に就任した指導者だ。
つまり、これまでは社会人系の横河武蔵野FCを率いて東京都トーナメントを何度も戦ってきた経験があるのだ。「この大会の難しさはよく知っている」と池上監督。
準決勝の第2試合でも、関東リーグ1部の東京23FCが法政大学相手に接戦を繰り広げた。
東京23FCは、江戸川区陸上競技場(えどりくフィールド)を本拠地に戦っているチーム。一昨年は関東リーグ1部で9位と低迷したが、昨年は準優勝している。
風間監督の南葛SCがパスをつなぐサッカーを志向しているのに対して、東京23FCはサイドからの崩しを使って、スピードのある攻撃を見せる。
11分に身長195センチの法政大学のストライカー、相澤デイビッドに強烈なシュートを突き刺されたものの、サイド攻撃で対抗。13分に左ウィングバックの松本健太郎のクロスに合わせた栗田悠巨が決めて同点とすると、26分には再び松本のクロスに合わせた村上宗太郎が巧みなヘディングシュートを決めて逆転。南葛FCと同じく、前半をリードしてハーフタイムを迎えた。