
4月9日、未消化だったJ1リーグ第5節の1試合が行われ、川崎フロンターレが横浜F・マリノスを等々力に迎えて対戦した。神奈川ダービーだからこその盛り上がりを見せたこのゲームを死闘たらしめたのは、森保ジャパンDFの魂の一撃だった。
前節から中2日で迎えた川崎は、この試合で選手を大幅に変更。MF大関友翔が初先発を飾るなどした中で、キャプテンマークを巻いてピッチに入場したのは高井幸大だった。
高井は現在20歳ながら、サッカー日本代表に継続して呼ばれている逸材。身長190cmの高さを生かすだけでなく、ビルドアップにも優れるほか、左右どちらのCBもこなせる万能型だ。この試合ではセサル・アイダルとコンビを組んで試合に入った。
開始7分で先制した川崎だったが、90+2分までに2-3と1点ビハインドに。敗戦濃厚かと思われた90+10分、川崎は右CKを獲得。そして、それを頭で合わせて叩き込んだのが高井だ。一度はニアに動いたものの、ボールの軌道に合わせてバックステップ。そして、打点高く合わせて試合を振り出しに戻ると、ベンチ方向に思い切り叫びながら走ったのだ。