
現地4月2日、フランス杯(クープ・ドゥ・フランス)の準決勝が行われ、日本代表3選手が所属するスタッド・ランスが2-1でカンヌを下して48年ぶりの決勝進出を決めた。その試合後のロッカールームで繰り広げられた“勝利の舞”が話題を集めた。
リーグ・アンで15位と低迷しているスタッド・ランスは、3月29日の前節マルセイユ戦でリーグ戦16試合ぶりの白星を手にした。そこから中3日で行われたこの試合に、伊東純也、中村敬斗、関根大輝の“ランス3兄弟”が揃ってスタメン出場。4部リーグ所属ながら快進撃を続けてきたカンヌを相手に、前半14分に19歳のニジェール出身FWハフィズウマル・イブラヒムのゴールで先制すると、後半7分に同点に追い付かれたが、同13分に背番号10のMFテディ・テウマが勝ち越しゴールを奪い、逃げ切った。
クラブとして実に48年ぶりのクープ・ドゥ・フランス決勝進出を決めたスタッド・ランスの選手たちは、試合終了のホイッスル直後、さらにロッカールームに戻っても大喜び。マルセイユ戦に続いて、選手たちが歌とリズムに乗った“勝利の舞”で大いに盛り上がった。
そこで中村、関根の2人は、歌が始まると今回も歓喜の輪の中に加わって他のチームメイトたちとともに踊る。そして前回は後方からチームメイトのダンスを優しく見守ってSNS上で「ロッカーの妖精」と名付けられた伊東は、今回も輪の中には加わらず。しかし、歌の途中からカメラの前に姿を現すと、ロッカー前のベンチの上から前にいた中村の頭を太鼓のように叩き、無邪気な笑顔を浮かべていた。