サウジ戦で輝いた「遠藤航や冨安健洋に匹敵する」選手、去年のアジア杯とまるで違う「1年後の日本が強い理由になる」選手【サッカー日本代表「ワールドカップ優勝」への大激論】(3)の画像
サウジアラビア戦でチームに貢献した高井幸大。20歳とは思えない安定感だった。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 サッカー日本代表が、8大会連続となるワールドカップ本大会出場を決めた。今年初の活動となる3月シリーズで、第1戦のバーレーン戦を2-0で制し、世界最速での本大会行きを決めたが、5日後のサウジアラビア戦では0-0の引き分けに終わった。2026年の大会で優勝を目指す日本代表にとって、この2試合の意味することは何か? 今後、目標を達成するために必要なことを含め、サッカージャーナリストの大住良之と後藤健生が徹底的に語り合った!

■「上がらない」コンディション

――サウジアラビア戦では第1戦のバーレーン戦からメンバーが大きく変わった影響もあったと思いますが、それを鑑みても許容範囲とは言えない出来だったのでしょうか。

大住「第1戦のメンバーがコンディションが良くなってサウジ戦に出ていても、少なくとも前半のプレーはあまり変わらなかったんじゃないかなという気はする。サウジがあれだけ引いて、9番の選手に長いパスを出して走り込んでカウンターを狙うぞという構えをされるたら、そう簡単には飛び込んでいけないし、前線にボールをつけられないよね」

後藤「僕はサウジアラビア戦でも、あまり選手たちのコンディションは上がり切っていなかったように感じる」

大住「そう? 僕は随分違うように感じていたけど」

後藤「もちろん、第1戦よりは良くなったけど、もっと良くなるかと思っていたのに、やはり動きが重かった。ちょっとしたパスでも、精度が落ちていたし」

大住「そうだね。コントロールミスもけっこうあった。第1戦ほどじゃないけどね」

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