■今季5試合で「3試合」が引き分け

 資金力のある名古屋が未勝利であることも、大きなサプライズだろう。最下位に位置することは、屈辱であるに違いない。

 どうにも目立つのは、12という失点数だ。2ケタ到達は、J1で名古屋だけである。

 得点力も5試合で5得点と、決して高くはない。だが、注目したいのが、開幕戦こそ完封負けを喫したものの、神戸と2点を取り合った第2節以降、毎試合得点していることである。

 一方、今回対戦する東京ヴェルディは1勝こそ挙げているものの、わずか3得点と、やはり得点力に苦しんでいる。完封負けも3つある。

 そんな両チームの状況を組み合わせれば、弾き出される答えは名古屋の勝利。リーグ戦6試合目で、ようやく一息つけることになりそうだ。

 残る未勝利チームは新潟だ。残念ながら、こちらは今季初勝利はまたもお預けになりそうだ。

 対戦するFC町田ゼルビアには、通算で6勝4分4敗と勝ち越している。初めてJ1で対戦した昨季も、1勝1分だった。だが、町田のホームでの対戦に目を転じると、1勝3分3敗と旗色が悪くなる。

 トップチームでの指揮経験がない樹森大介監督の下、主力を引き抜かれながらも健闘していると言える。おそらく今節も奮闘するだろうが、今季5試合で3試合が引き分けという確率の高さもあり、ドローで勝点を分け合うことになると予想する。

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