
J1鹿島アントラーズの「伝説のおばあちゃん」が、ファンの前に登場した。FW鈴木優磨の「お目付け役」を目にしたファンが、驚きと喜びの声を上げている。
鈴木は鹿島のまぎれもない大黒柱だ。小学校のスクール時代から鹿島育ち。トップチームに昇格するとすぐさま頭角を現し、中心選手へと成長していった。一度はヨーロッパへと渡ったが、2022年に鹿島に復帰。現在も名門復活へとチームをけん引している。
選手としてだけではなく、キャラクターとしても魅力的な人物だ。FWというポジションも考慮し、プロレスファンということもあり、時には相手チームを挑発するヒールのような役回りも演じて、試合を盛り上げる。
そんな強面な一面もある鈴木だが、ピッチ上とは違う顔も持つ。非常に家族を大事にする人物なのだ。
特に頭が上がらないのが、祖父母だ。小学校の頃から自宅のある銚子市から送り迎えをしてもらった祖父は、プロ選手になる後押しをしてもらった大恩人だ。
祖母もスペシャルな存在だ。プロ人生初の一発レッドカードを食らった際には、自宅の前で待ち構えられ、なかなか家に入れてもらえなかったとのエピソードを、鈴木自身がインタビューで明かしている。強面FWの「お目付け役」と言える存在だ。
そんな鈴木の祖母は、鹿島ファンのみならず多くの人に知られてきた。その伝説のような存在が、ついに公の場に姿を現した。
鈴木は前節、J1通算200試合出場を達成した。その偉業達成を称えるセレモニーが、3月1日に行われたJ1第4節FC東京戦の前に行われ、花束のプレゼンターとして祖父母が登場したのだ。
「お目付け役」とあり、ファンの頭の中では怖い祖母がイメージされていたかもしれない。だが、登場したのは、どう見ても優しくてかわいいおばあちゃん。記念写真に収まる際には、孫の頭を軽くはたき、最後は腕に抱きついている。鈴木も孫の顔になり、柔らかい表情を浮かべていた。