福田師王のドイツ奮闘記「Tor!ゴール」新連載(4)後編 「もっと備えておくべきだった」ボルシアMG福田師王が語るPK戦と神村学園の選手権、当時のサインと「1日120キロ」の自転車トレーニングの画像
この冬の鹿児島予選決勝を神村学園の後輩とドイツで観戦した福田師王。試合後、何人かに連絡したという。撮影/渡辺航滋(Sony α‐1使用)

 ブンデスリーグで待望の初ゴール! 今後のさらなる活躍が期待されるサッカー日本代表の「ラストピース」、ドイツ1部ボルシアメンヘングラッドバッハ所属の福田師王(20)。連載4回目は、冬の思い出。全国高校サッカー選手権で「忘れられない」高校3年生のときの準決勝、PKを外して負けてしまった岡山学芸館との一戦の続きから…。

■「決めるところで決めないと負ける」

 PK戦はあまり経験したことがなかったんですよね。高校では試合で負けることはあまりなくて、PK戦に入ることもあまりなかったですし。もちろん、選手権に出場するチームの中には、たくさんPKの練習をやっている学校もあるんですよ。それこそ、ぼくらが負けた学芸館(岡山学芸館)とかは、毎日やっていたと聞きましたし。
 ぼくらはPKになる前に、試合を終わらせるぞっていう気持ちでやってきたんですけど、それが良くなかったのかな。もっと備えておくべきだったのかなとも思います。今のチームでは、セカンドチームでは、自分が蹴るんですけど、トップでは監督が決めていて、だいたいキャプテンが蹴りますね。
 カップ戦では(ノックアウト方式なので)PK戦があるので、蹴るチャンスがあるかもしれません。
 この冬、神村学園は高校選手権に行けなかったんです。鹿児島予選決勝の日はちょうど吉永夢希(神村学園の1年下で、ベルギー1部ヘンクでプレー)がオフだったので、ウチに来ていて一緒に見ていたんです。試合を見ていて、やっぱり決めるところで決めないと負けるんだなと思いました。チャンスはあったんですよ。だからこそ、そう思いました。でも、あとはもう、悔しいけどまた頑張れという感じですよね。お疲れ様、これから一緒に頑張ろうって、何人かには連絡をしました。
 

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