■「神村から60キロ行っても鹿児島県内」

 選手権といえば、他にも思い出があります。神村学園は応援してくださるファンの方が試合にたくさん来てくれるので、他の学校から羨ましがられていましたね。いただき物をしたり、サインをしたり。実は、僕は高校1年生のときからサインを持っているんですよ。中学校くらいから、練習していました(笑)。でも最初は、恥ずかしいしよく分からないので、ただ大きく丸を書いたりしていました。今はちゃんとしたのがあります(笑)。
 あと、神村学園は、冬に修学旅行がありました。残念ながら、高校時代の修学旅行は、コロナウイルスの流行でなくなってしまったんです。たしか、2月だったと思いますが、日程が部活とかぶらず参加できるスケジュールで、楽しみにしていたのに。
 行き先は京都と大阪でした。金閣寺とか銀閣寺、それにユニバ(ユニバーサルスタジオジャパン=USJ)も行く予定でした。コロナがちょっとずつ流行ってきてて、念のためやめておいたほうがという時期でしたね。みんなガッカリでした。
 僕らはホント、コロナの影響が直撃した世代です。U-17のワールドカップもなくなりましたしね(2004年生まれの福田は、2021年ペルー大会に該当する世代)。
 コロナの間はトレーニングとか、いろいろと制限が多かったですけど、自転車で1日120キロとか走っていました。自然とたわむれるのが好きなので、サイクリング感覚で楽しかったですよ。神村から60キロ行っても、まだ鹿児島県内です。鹿児島は広いんです。
 さて、今回はここまでです。今後、連載で話してほしいテーマなどありましたら、『サッカー批評』(soccer-hihyo@entry.futabasha.co.jp)まで送ってください。
 質問もぜひお願いします。それではチューッス(ドイツ語のバイバイ)!
(構成/了戒美子)
 

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