フランス・リーグアンのスタッド・ランスが、所属するサッカー日本代表ＦＷ伊東純也の写真をＳＮＳで公開した。奇跡的な瞬間を切り取った一枚が、日本のファンの興奮を高めている。
伊藤のみならず、中村敬斗、そして今冬に加わった関根大輝と、３人の日本人選手が所属するスタッド・ランスは現在、苦しい状況にある。前々節には世界的名手をそろえてダントツの首位に立つパリ・サンジェルマンと引き分けるなど奮闘したが、昨年１１月１０日を最後にリーグ戦では９試合も勝利から見放されている。前節にホームでナントに敗れると、翌日にはルカ・エルスネル監督が解任された。
現地時間６日に行われたクプ・ドゥ・フランス（フランス杯）も、苦しい戦いとなった。相手は５部相当のリーグを戦うチームだったが、試合は双方無得点のまま進行。フランスデビューとなった関根も含めた日本人選手３人が先発していたが、試合は０－０のままＰＫ戦へと突入した。
クラブは試合経過をＳＮＳでの速報で伝えていたのだが、その過程で奇跡が起こった。６分間の後半アディショナルタイムが終わり、ＰＫ戦へと移ることが伝えられたのだが、その際に投稿された伊東の写真が、あまりに美しすぎたのだ。
夜空を背景に、アウェイ用の白いユニフォームを着た伊藤の姿が浮かび上がる。伊東の顔の周りでは冬空の寒さを示すように吐息まで白く、手前に写ったボールも含めた夜空とのコントラストは、まさに白黒つける審判の時に直面したことを表すかのようだった。地面に這いつくばって撮ったかのようなローアングルの構図も珍しかったが、さらに珍しいことにクールな伊東は不安げな表情を浮かべていた。
