■FW神田奏真が兄の背番号で意気込み
そこで、浦項戦ではどのようなメンバーが考えられるのか。可能性があるのは、エリソンや宮城天らによる攻撃陣、丸山祐市やファンウェルメスケルケン際らによる守備陣の可能性だ。ただし、長谷部監督にとって浦項戦では初陣となるだけに、勝利がより欲しいはず。どのようなメンバーで挑むのか、予想は難しい。
また、試合途中の神田奏真の起用もありそう。というのも、AFC U20アジアカップ中国2025に挑むU―20日本代表メンバーの活動が2月1日から始まっているが神田の合流は11日からとなっており、浦項戦では重要な戦力と位置付けられているから。昨年、タイでのACLE・ブリーラム・ユナイテッドFC戦でプロデビューにしてプロ初ゴールを決めたような活躍が期待される。
その神田は、大黒将志コーチからの指導もあって、「なかなか簡単に学べないことを学べる環境に僕はいるので、他の人と同じようにしちゃいけない。この環境を生かしてやっていきたい」と言葉にして、兄の背番号「38」を身に着ける今季への意気込みを口にする。
チャンスを迎えているのは神田奏真だけではない。監督交代に伴い、選手選考はフラットな状態からスタート。去年出ていた選手は引き続き出場するために、あまり出番がなかった選手はこの機会を生かそうと目を燃やしている。
田邉秀斗は左サイドバックだけでなく2列目での起用もされている。その場合、田邉にとっては新たな挑戦となるが、同時に、チームにとってはより守備に重きを置いて戦うことができる。田邉は「長谷部監督から与えられているチャンスの時間を“失点に使う”のか、それとも得点に絡むために使うのかで大きく変わる。チャンスを無駄にしたくない」と強い気持ちを持っている。