「このツープレイだけでも期待できる」恒例プレシーズンマッチでのJ1鹿島17歳FWへの期待高まる!「誉くんやばすぎ」「今年化けるぞ!」などの声の画像
鹿島アントラーズの徳田誉が好プレーを披露した 撮影:中地拓也

 J1の鹿島アントラーズが、毎年恒例のプレシーズンマッチ「いばらきサッカーフェスティバル」に出場した。試合は1-1の引き分けに終わったが、中でも交代出場した17歳の大器に期待の声が高まっている。

 常勝軍団が、タイトルから遠ざかった久しい。最後に獲得したタイトルは、2018年のAFCチャンピオンズリーグ。昨季も無冠のままで、リーグ戦では5位に終わった。

 かつて6シーズン連続でトニーニョ・セレーゾに指揮権を託したクラブとしては驚くことに、ここ数年は監督交代が続いている。今年も新監督を迎えたが、クラブに携わる誰もが、今回の決断が正しいものであると信じている。クラブOBであり、川崎フロンターレを4度のJ1王者に導いた鬼木達監督を迎えたのだから、もう言い訳はできない。

 チームは精力的にシーズン開幕に備えており、2月1日には伝統ある一戦に臨んだ。J2水戸ホーリーホックとの「いばらきサッカーフェスティバル」である。悪天候とコロナ禍により2度の中止はあったが、2005年から続けられてきた伝統のプレシーズンマッチだ。

 両チームのファンの期待を示すように、会場となったケーズデンキスタジアム水戸には1万人を超える観客が集まった。そして試合は、早々から動き出す。

 開始6分には、ホームの水戸が先制。だがその9分後には田川亨介のゴールで、鹿島が追いつくことに成功した。

 だが、その後はスコアは動かず1-1で試合終了。いばらきサッカーフェスティバルでは2度目となる引き分けに終わった。

 常勝軍団と呼ばれてきた鹿島のファンにとっては、プレシーズンマッチと言えども勝利が欲しかったところだろう。確かに悔しかったに違いないが、明るい材料はあった。交代出場した生え抜きFWである。

 後半18分、同点ゴールの田川に代わって背番号34がピッチに飛び出した。ジュニア時代から鹿島育ちの生え抜き、徳田誉である。

 まだ高校3年生だった昨年から、2種登録でリーグ戦に出場していた。だが、この日のハイライト動画の中だけでも、期待をさらに高めるプレーを披露していた。

 30分ほどの出場だったが、ボックス内で冷静な1タッチパスでチャンスをつくり、会場を沸かせる。さらには、相手のクリアミスを逃さず、浮き球を軽やかに扱い、ボレーシュート。水戸GKの好セーブに遭ったが、やはり感嘆の声を誘っていた。

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