日本期待の大型ストライカーの気迫あふれるトップチーム初ゴールに称賛の声が集まった。
現地1月26日に行われたベルギー1部ジュピラーリーグ第23節で、名門アンデルレヒトがホームでメヘレンと対戦した。その3トップの中央FWとして、身長191cmの19歳の日本人FW後藤啓介がトップチーム初スタメンに抜擢された。そしていきなり結果を残した。
0-0の前半24分だった。相手のクリアボールを拾っての2次攻撃。その直前、味方のシュートのこぼれ球に反応しながら“あと一歩”届かなかった後藤だが、ボールが右サイドに流れる間に動き直してゴール前で体勢を整えると、ニアサイドへのクロスボールに勢い良く走り込み、相手がクリアする寸前に低空ダイビングヘッドで合わせた。このシュートに相手GKも必死に腕を伸ばして反応したが、後藤の“執念”が上回る形で逆サイドネットに吸い込まれた。
静岡県出身の後藤は、中学時代からジュビロ磐田の下部組織育ち。高校在学中の翌2023年にトップ昇格を果たし、同年2月のJ2開幕戦でクラブ史上最年少の17歳260日で初ゴールを決めるなど、リーグ戦33試合で7得点をマークした。そして2024年1月から期限付き移籍でベルギーへと渡ってセカンドチーム(ベルギー2部)で鍛錬を続けると、今冬に完全移籍に移行し、1月17日のカップ準決勝アントワープ戦、同19日のリーグ第22節コルトレイク戦での途中出場を経て訪れたトップチーム初スタメンの期待に先制ゴールで応えて見せた。