■「完全アウェー」6万人の観衆の前で…

 バーレーンの第2戦はイラク。イラクはワールドカップ予選のB組で韓国に次ぎ2位を占め、出場権獲得を有望視されているが、その主力は欧州のクラブ所属。このガルフカップには招集できなかった。バーレーンはMFアリ・マダンの2点で順調に勝利をつかんだ。最後のイエメン戦は、大幅にターンオーバーして臨んだことが響いたのか、1-2で敗れたが、勝点6で並んだサウジアラビアとの直接対決の結果で1位を確保した。

 準決勝の相手は「ホスト国」クウェート。「完全アウェー」の6万人の観衆の前、バーレーンは勢いよく攻め込んだクウェートの攻撃を受け止めると、火のような激しさで攻撃に転じた。両サイドのMFアリ・マダン(右)とMFモハメド・マルフーン(左)がドリブルで進み、両サイドバックDFハマド・アルシャムサン(右)とDFアブドゥラ・アルハラシ(左)も果敢に攻撃に参加する。

 後半7分にこのチームの得点源であるFWマハディ・アブドゥルジャバルが2枚目のイエローカードで退場になり、劣勢に立たされたが、後半30分、右サイドで得たFKを左利きのFWコマイル・アルアスワドがゴール前に送ると混戦になり、最後はMFモハメド・マルフーンが倒れながら至近距離から叩き込んで決勝点とした。

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