■「僕は特に引退するつもりはない」
ただ、14年半前のあの一撃が本田の代表人生を決定づけたのは確か。彼は南アW杯のデンマーク戦、2014年ブラジルW杯のコートジボワール戦、そして2018年ロシアW杯のセネガル戦でゴールし、日本代表歴代最多の4点という数字を叩き出している。だからこそ、恒常的なプレー環境がない今も「シュミテクト」や「プログリット」など複数CMに出演。圧倒的な存在感を示し続けているのだ。
「今までで一番記憶に残っているゴールという質問をよく受けるんですけど、そのゴールだと答えてきました。初めてのW杯でのゴールは一番大きかったし、結果的に大ちゃんのアシストということは感謝しなければいけないと思います」と当時のホットラインにしみじみと述懐していた。
同い年の岡崎慎司(バサラ・マインツ監督)が指導者に転身し、長友佑都(FC東京)はいまだ日本代表としてプレー、細貝萌(群馬)がクラブ社長の道を踏み出すなど、同じ86年組の面々もさまざまな道を歩んでいるが、本田は「現役をやめるつもりはない」とキッパリ言う。
「何度も話しているんですけど、僕は特に引退するつもりはないので。サッカーやめてる時は勝手にやめてるんで(笑)。大ちゃんはすでに次の道に進み始めていると聞いているので、そっちでも一緒に活動していければいいと思います」と本田は前向きに発言。Fリーグ(日本フットサルリーグ)理事長を務める松井と、独自ルールの4人制サッカー全国大会「4v4」の発起人である本田は確かに連携できそうなところが少なくないだろう。2025年以降のコラボレーションが期待されるところだ。