■宇佐美の欠場について「言い訳はしたくない」
「(宇佐美の欠場は)言い訳はしたくない。他の選手もそれにより、しっかりと気持ちを高めていってくれたし、感覚的に影響はなかったと思っています」
試合後の会見でポヤトス監督は前向きにコメントしたが、実際にピッチで戦っている選手たちは違う感覚を覚えたようだ。最終ラインを統率していた中谷はストレートにこう指摘していた。
「今年は本当に彼の力で上まで来ることができた。僕らも『貴史くんのために』『プレーしたくてもできない選手のために』というのを意識していたし、『本当に仲間のために』っていう言葉が今日ほど似合う試合はなかったと思います。だけど、夏以降、貴史君以外に得点を取れる人がいないっていうところはチームとして明確にあったし、改めてその課題が出たかなと感じています」
今季J1のガンバを見ると、宇佐美の12ゴールがダントツトップ。21歳の坂本一彩が8点で、外国人助っ人のウェルトン、ジェバリ、アラーノはそれぞれ4点、2点、1点にとどまった。夏の新戦力として期待された林大地も10月18日の川崎フロンターレ戦に5分間出場しただけで、ケガからの完全回復は果たせなかった。