J3の奈良クラブが、新マスコットを発表した。その愛らしさと、小学生が原案を生んだという小劇に、多くの人が驚きと称賛の声を上げている。
2024年のJリーグが佳境に入ろうとしている。J1は優勝争い、J2はJ1参入プレーオフへの出場権争いが過熱している。
後発であるJ3も、上位のカテゴリーに負けじと競争がヒートアップしている。今シーズンから、J2と同様に上位カテゴリーへの進出プレーオフが行われるからだ。
残り6試合として、プレーオフ進出圏内の6位以上をめぐって激しい争いが繰り広げられている。また、違う意味で熾烈な競争もある。Jリーグで生き抜くための戦いだ。
レギュレーションの変更により、J3の下位チームにはJリーグ資格がはく奪される可能性が生まれた。JFLの上位チームと、入れ替わりになる可能性が生じたのだ。
その熱いサバイバルレースを戦っているクラブのひとつが、奈良クラブだ。第32節を終えた時点で、20チーム中19位に沈んでいる。
昨シーズンに初めてJリーグに参戦した奈良は、いきなり5位でシーズン終了と結果を出した。だが今季は、なかなか調子が上がらず、監督交代にも踏み切った。
それでも、クラブは前を向き続ける。10月13日のJ3第32節のFC大阪戦では、新たなマスコットを披露したのだ。
マスコットは、奈良県内の小学生から公募された。全655作品の中から最終候補の3作品を選出し、一般投票により決定をした。
こうして選ばれたのが、「シューカくん」である。モチーフは、もちろんシカ。東大寺などでなじみのある鹿を擬人化し、愛らしいデザインに仕上げている。