■「僕が違うチームで蔚山にちょっとやり返した」
三浦颯太は、今季から川崎のユニフォームを着てプレーしている。昨年所属していたのが甲府で、特別指定選手を経てプロ入りしたのはその年のこと。プロ1年目のシーズンに、甲府はACLに参戦していた。
J2のチームながら天皇杯を制して出場権を勝ち取っただけに、アジアでも快進撃を見せる。決勝トーナメント進出の快挙を成し遂げ、ラウンド16で蔚山現代と対戦した。
三浦はグループステージでは甲府の選手として出場していたが、ラウンド16のホーム&アウェイの2試合はJ1川崎に移籍後に開催されていたため、出場することは叶わなかった。一戦目はアウェイ開催で、0-3の完敗。国立競技場での第2戦目も1-2で敗れ、ラウンド16で敗退していた。
その第1戦の会場が蔚山文殊フットボール・スタジアムであることを三浦は覚えており、「甲府も負けていたので、前回の一回戦で。自分も昨年、甲府でACLに出て予選を突破しましたけど、トーナメントは移籍していて(ラウンド16は川崎で出場)。(今年のACLEの)1試合目がたまたま蔚山だったので、ちょっと頭の片隅に置いておくじゃないですけど、そういうのがあったので勝てて良かったです」と、神妙な面持ちで明かす。
そして、「僕が違うチームで蔚山にちょっとやり返したのかなと思います」と、この勝利を古巣へも捧げていた。