北中米W杯アジア最終予選で奮闘する日本代表ディフェンダー(以降、DF)の町田浩樹(27)。日本代表として2023年9月のトルコとの強化試合でデビューを果たした町田だが、本人の分析によると「序列は完全なサブ組から1.5軍というところまで上がってきました」という。さらに、町田にとって後押しとなる「新システム」が採用され、アジア最終予選ホーム初戦の中国戦では見事に機能。7-0の大勝へとつながった。守備の要である冨安健洋(アーセナル)と伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)を負傷で欠く、日本代表の浮沈を握る27歳に話を聞いた(インタビュー#3)!
■3バック採用「数的にチャンスが広がった」
今年6月のW杯最終予選シリア戦で、日本代表は攻撃的3バックシステム(3−4−2−1)を採用した。
町田は3バックの左センターバック(以降、CB)として先発。このシステムは従来の4バックからCBがひとり増える格好となり、CBの町田には先発のチャンスが広がった。
「3バックの採用で、CBの数的にチャンスが広がったことは間違いないと思います。あと、僕自身、3バックシステムをサン=ジロワーズでもやっているので、日本代表で適応しやすかったです。
僕は“3バックの左CB”が一番の適正ポジションと考えていて、好きなポジションでもあります。だから、6月シリーズの代表戦はやっていて楽しかったですね。代表としても3バックでやると、選手の立ち位置的に、相手に対し、優位な状況を作りやすい。
もちろん、チームとして4バック、3バックのどちらも使えることが大事になりますが、3バックは良いオプションになるかなと考えています」
興味深いのは、日本代表における左利きCBの多さだろう。