オランダ1部のNECナイメヘンは、サッカーU-19日本代表FW塩貝健人の加入を発表した。力を込めて特別動画もつくったのだが、その出来には日本から混乱の声も上がっているようだ。
また新たなサムライが海を渡った。しかも、これまでにはない、新しいルートでのヨーロッパ挑戦だ。
塩貝健人は、慶應大学のソッカー部でプレーする19歳の大学2年生だった。すでに卒業後の横浜F・マリノス入りが内定し、同クラブで特別指定選手として公式戦にも出場していたが、ふだんは関東大学リーグを主戦場とする若者だった。
だが、突然風向きが変わった。おそらくきっかけはU-19日本代表として参加した親善大会だ。6月にフランスで行われたモーリスレベロトーナメントで、イタリア代表相手にハットトリックを達成したのだ。
まだ大学1年生だった今年1月の時点で大学卒業後の横浜FM入りが内定していただけでも驚きだが、本場はさらにその上をいく、まさに生き馬の目を抜く世界だ。NECは現地時間8月28日、塩貝と2028年夏までの4年契約を結んだことを発表したのだ。
NECは塩貝に、大きな期待を抱いているのだろう。いきなり、ストライカーらしい「背番号9」を与えた。
さらには、クラブのSNSでも大々的に紹介した。写真や動画をふんだんに使って、若き日本人の入団をファンにアピールしたのだ。
そうした写真は動画には、日本のファンも反応。「日本から応援してます」「頑張ってこい!!!」などのコメントが寄せられたが、やや違う反応も見受けられた。