これまでの森保ジャパンは「久保建英が一番下」という状態が約5年間続いた。が、昨年後半から鈴木彩艶(シントトロイデン)や細谷真大(柏)が呼ばれ始め、ようやくパリ世代が少しずつA代表に入りつつある。
とはいえ、1~2月のアジアカップ(カタール)を見ても、主力級と位置付けられたのは久保と鈴木だけ。細谷は今後の定着が不透明な状況だ。それ以外に東京五輪世代中心のA代表に風穴を空けられる人材が数多くいるかと言うと、そうとは言い難いものがある。
「正直、僕の下が全然入ってこないのはちょっと悲しい。いつまでも同じメンバーでいるのはよくないし、どんどん新しい風が入ってくるべき。かと言って、16、17、18で代表に割って入れる選手がいるかというと、僕は分からない。そういう選手がいるのであれば、代表の門を捉えてほしいなと思います」
4日のヤンゴン初練習後に久保が語気を強めていたように、このまま東京世代中心の代表で2年後の大舞台まで行ってしまうのは危険だ。若返りが図られず、チームにも沈滞感が生まれかねない状態というのは、2002年から2006年のジーコジャパン時代に通じるものがある。それは回避しなければならないのは確かだ。