【磐田戦での、得点直後の失点。勝点2を落とした浦和レッズの前向きな課題(1)】酒井宏樹「点を取った後のすぐ失点を強いチームは絶対にしない」の画像
浦和レッズの酒井宏樹 撮影:中地拓也

 浦和レッズジュビロ磐田とエコパスタジアムで対戦。アウェーとは思えぬほどのサポーターの熱狂的な応援の後押しを受けて、浦和は前半途中までは80%を超えるボール保持率で攻め込んだが、なかなかゴールを割ることができずに迎えた後半23分、左のCKから中島翔哉のキックにマリウス・ホイブラーテンがファーでワンバウンドに合わせて先制点を決めた。

 その直後、ゴール確認の間に磐田はボランチのレオ・ゴメスとトップ下の山田大記を下げて、西久保駿介を右サイドバックに、金子翔太をトップ下に入れて、右サイドバックだった植村洋斗をボランチに移すという変更をしてきたが、そのプレー再開の流れから磐田に同点ゴールを決められてしまう。

 リカルド・グラッサのロングボールを中盤で安居海渡とレオ・ゴメスが競り、浦和から見て左側に大きく弾んだボールを中島翔哉がマイボールに。そこから渡邊凌磨との狭いエリアでのコンビプレーで、プレスに来た植村と西久保を縦に破ろうとするが、ボールが西久保にかかってしまい、前に出されたボールをFWペイショットに収められた。

 ここで松本に外側を回り込まれてゴール前にクロスを上げられるが、浦和はボールサイドに人が集まってしまっており、中央にぽっかりスペースが生じていた。そこにファーサイドで磐田のMF平川怜がインに落とすと、走り込んだ上原力也が左足シュート。そこにGK西川周作が対応するかに見えたが、その手前で交代したばかりの金子が触ってコースを変えると、西川の逆を突いてゴールが決まった。

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