【G大阪戦の前後半で“違う顔”を見せた川崎。それでも見せた希望と闘志(1)】相手選手も「フロンターレの強さと魅力が詰まったゴール」と振り返る、“らしい攻撃”を見せた前半の画像
川崎フロンターレがガンバ大阪から先制点を奪った部分 撮影:中地拓也

 後半を控えたハーフタイム、ロッカールームで怒号が飛んだという。ダニエル・ポヤトス監督に「めちゃめちゃ怒られた」と振り返るのはガンバ大阪福岡将太。「僕も反発するくらい」と話したうえで、その内容も明かす。

 しかし、これがこの試合のキーポイントにもなった。福岡自身、「でも、あれが自分の中のスイッチを入れた」と振り返るだけでなく、「僕が犠牲になってみんなに喝が入った」とも言うからだ。そして、「チームは今1人じゃないよなっていうのをすごく感じる」とも話し、一人への喝をみんなで受け入れて、一体感を持って川崎フロンターレとの試合の流れを変えたという。

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 5月19日にパナソニックスタジアム吹田で対戦した両チームは、ともに、前節で勝てていない。G大阪は東京ヴェルディとアウェイでスコアレスドローとなり、川崎フロンターレはアウェイでサガン鳥栖に5-2で大敗していた。それぞれの置かれた立場は異なるが、勝利に飢えていたことは共通している。

 そして、前半のピッチでそれを表現したのはアウェイチームだった。前半のシュート数は9対2。先制したのは右SBながらゴール前に入り込んでいた瀬川祐輔で、そのポジショニングは川崎が“らしい攻撃”を展開できていた何よりの証拠だったといえよう。

 実際、ガンバ大阪の攻撃を力強くけん引し、そして、この試合で2つもの高精度のアシストを見せて勝利を手繰り寄せた宇佐美貴史をしても、「フロンターレの強さというか、魅力というか、そういうのが詰まったゴールだった」と振り返っている。

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