J2のヴァンフォーレ甲府が、新グッズの発売を発表した。愛らしいマスコットの誕生日を祝うアイテムなのだが、その独創性と迫力に、さすがのファンも驚いている。
5月15日は、Jリーグの日である。今からさかのぼること31年前、1993年の5月15日にJリーグが開幕したのだ。
その2日後も、Jリーグにとって大事なアニバーサリーだ。広くは知られていないが、甲府のマスコットであるヴァンくんの誕生日であるらしいのだ。
ヴァンくんは、甲斐犬をモチーフとしたマスコット。2006年にJリーグ実行委員会に承認されたのだが、その日が5月17日だった。
その誕生日を祝うために、クラブはさまざまなグッズを開発した。ヴァンくんの顔をモチーフとして、耳もつけられたミニバッグ、同じく甲府のマスコットであるフォーレちゃんバージョンもあるフェイス巾着、フェイスブランケットなどが発表された。
その中でも、特別な存在感を放つグッズがある。ヴァンくんベースボールシャツである。
最近のJリーグでは、クラブのカラーなどを用いたベースボールシャツは、もはや定番と言えるアイテムだ。ただし、今回甲府が発表したものは、放つ輝きが独特過ぎる。
甲府のベースボールシャツであれば、クラブカラーの青で染められているべきだ。だが、この「ヴァンくん」ベースボールシャツに、青はほとんどない。薄いグレーとベージュ、端的に言えば、ヴァンくんの顔で埋め尽くされているのだ。
しかもヴァンくんは、どの顔も一様に正面を見て、同じ表情をしている。前面に1つ、背面に1つあるフォーレちゃんの顔が、唯一のアクセントだ。