3月10日、J2リーグ第3節が行われ、ベガルタ仙台は水戸ホーリーホックと対戦。ホーム開幕戦となったこの試合を制した決勝ゴールが話題になっている。
仙台にとって負けられない試合だった。3月11日を翌日に控えた中でのホーム開幕戦。仙台市、そして宮城県をホームタウンとするクラブにとって、勇気を与える希望の光であり続けるために勝利以外、手にしてはいけなかった。
そしてその歓喜の瞬間は後半31分に訪れた。まずは相手の縦パスを小出悠太が自陣でカット。素早く相手陣内にいた郷家友太につける。すると背番号11は見事なトラップを見せながら反転、左サイドを疾走していた相良竜之介に浮き球のパスを送る。
相良はトップスピードだっただけに処理するのが難しいかと思われたが、見事にコントロールする。それでも全力で追いかけてくる相手選手に守備機会を与えようかというタイミングで、相良は素早くシュートを選択する。ペナルティエリアより前でループシュートを放ったのだ。
相手GKも大きく前に出ていたわけではない中で選んだこのシュートは、その技術もあって見事にゴールイン。ゴール右を射抜いて1万3千人以上が駆け付けたスタジアムを沸かせたのだ。