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サッカー日本代表のアジアカップが幕を閉じた。準々決勝でのイラン戦は、終了間際にPKを決められるショッキングな逆転負けだった。だが、そこに至るまでの内容、大会を通しての戦い方は、どう評価され、今後に活かされるべきなのか。アジアカップ8強が持つ意味を、ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が語り合った。
■三笘の使い方
――イラン戦では後半に守備整備の必要性があったとのことですが、反撃はどうすべきだったのでしょうか。
後藤「三笘薫はケガは治ってプレーできるようになってはいたけど、コンディションは上がり切っていなかったかな。イラン戦では、何もできなかったもんね。バーレーン戦では日本が優位の状況で交代で入れたから、三笘らしいドリブルを見せてもらえたけど」
大住「三笘はロナウジーニョのように、ボールを預けるからあとは全部やってください、という選手ではないからね。やはりチームとして、三笘がうまく空くようにして、そのタイミングでボールを渡して良いところを出させるという、ブライトンがやっているようなプレー展開にしないと。日本には個のパワーやスピードだけで何とかなるような選手はいないんだから、ああいう使われ方じゃあ、三笘もちょっときついよ」
後藤「あの押し込まれた状況で三笘を出したのは失敗だったと思う」
大住「“65分、三笘”という交代プランが、最初からあったんだよね」
後藤「バーレーン戦とまったく同じ67分の交代だもんね」