「三笘薫の投入」「前田大然の先発」「久保建英の交代」「森保監督のシナリオ」【サッカー日本代表「アジアカップ8強」の激論】(3)の画像
負傷を抱えながらアジアカップに臨んだ三笘薫。撮影/渡辺航滋(Sony α1使用)

 サッカー日本代表のアジアカップが幕を閉じた。準々決勝でのイラン戦は、終了間際にPKを決められるショッキングな逆転負けだった。だが、そこに至るまでの内容、大会を通しての戦い方は、どう評価され、今後に活かされるべきなのか。アジアカップ8強が持つ意味を、ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が語り合った。

■三笘の使い方

――イラン戦では後半に守備整備の必要性があったとのことですが、反撃はどうすべきだったのでしょうか。

後藤「三笘薫はケガは治ってプレーできるようになってはいたけど、コンディションは上がり切っていなかったかな。イラン戦では、何もできなかったもんね。バーレーン戦では日本が優位の状況で交代で入れたから、三笘らしいドリブルを見せてもらえたけど」

大住「三笘はロナウジーニョのように、ボールを預けるからあとは全部やってください、という選手ではないからね。やはりチームとして、三笘がうまく空くようにして、そのタイミングでボールを渡して良いところを出させるという、ブライトンがやっているようなプレー展開にしないと。日本には個のパワーやスピードだけで何とかなるような選手はいないんだから、ああいう使われ方じゃあ、三笘もちょっときついよ」

後藤「あの押し込まれた状況で三笘を出したのは失敗だったと思う」

大住「“65分、三笘”という交代プランが、最初からあったんだよね」

後藤「バーレーン戦とまったく同じ67分の交代だもんね」

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