■「勝負は水モノ」

 それだけのタレント軍団で挑む日本代表だけに「アジアカップ制覇は当たり前」という見方をされがちだが、必ずしもその通りに行かないのがサッカーの難しさ。2011年カタール大会もあと一歩で負けそうだった試合がいくつもあった。

「勝負は水モノなんで、必ず優勝できるかどうか分からない。断言できないんです」と李も改めて強調する。

「アジア勢が相手になると、日本相手にやぐらを組んでくる。それが本当に厄介なんです。タイ戦の前半も攻めあぐねる時間帯がありましたけど、アジアカップはワールドカップと全く違った戦いになる。それをどう打開するかが最大のポイントですね。今の代表ならそれができるはずだし、優勝してほしい。みんなで応援したいと思います」

 13年前の優勝請負人の言葉は重いのだ。

(取材・文/元川悦子)

(2)へ続く
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