「忘れもしない1997年5月3日」「まだシャツインの時代」中村俊輔氏の引退試合を前にプロ初FK弾に再脚光! 元日本代表GKを相手に決めた「名手の原点」をファンも回顧の画像
横浜FCでコーチを務める中村俊輔氏のプロ初FK弾が再脚光を浴びている 撮影:中地拓也

 今週末、元サッカー日本代表MF中村俊輔氏の引退試合が行われる。追加メンバーも発表されて盛り上がる中、SNS上ではプロ初のフリーキック弾が再脚光を浴びている。

 神奈川県横浜市出身の中村氏は桐光学園高校を経て、1997年に横浜F・マリノスへ入団した。背負った番号は25。この年に優秀新人賞を獲得することになるのだが、その第6節にはFKを決めていた。

 横浜市三ツ沢公園球技場で行われた横浜FMと湘南ベルマーレの試合は1-1で前半を折り返す。後半に入るとベルマーレの呂比須ワグナー氏が2得点。中田英寿氏にもゴールが生まれてマリノスは1-4と苦しい展開を迎える。このまま試合終了かと思われた後半41分、マリノスは相手ゴール前でFKを獲得した。

 ボールをセットしたのは背番号25。そして数歩下がると、短い助走から左足を振り抜いた。低い弾道のボールは壁のすぐ上を抜けて、ゴールを急襲。湘南のゴールを守っていた元日本代表GK小島伸幸氏も反応を見せたが、ゴール右隅へ吸い込まれた。

 代表経験者を相手にプロ初のFKを決めた19歳のルーキーだが、その表情は特に変わらない。2-4というスコアも影響したのか冷静に自陣へと戻って行った。

 試合はこのまま湘南が勝利したが、横浜FMのファン・サポーターにとっては語り継がれる試合になったはずだ。

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