生き残りをかけたしのぎ合いは0-0の雰囲気を漂わせていた。
13624人、チケットの残っていないニッパツ三ツ沢競技場。
47分、横浜FCのカプリーニの決定的と思われたシュートは湘南のGKソン・ボムグンに阻まれた。
だが、すぐ後の49分、湘南のキャプテン大岩一貴がゴールを決めた。池田昌生のミドルシュートを横浜FCのGK永井堅梧がはじいたところに詰めていた大岩一貴は右隅にきれいに流し込んだ。
「毎年、1点は取っている」という大岩一貴のゴールだが、こんな場面で遭遇することになった。
「大事なところで冷静なシュートを打ってくれたのでびっくりしています。苦しんだシーズンだったと思いますが、逃げずにできるのが彼の良さです」(山口智監督)
15位まで順位を上げた湘南の残留は確定した。