■東京と似ているホームの風景

 帰国のためにバンドンからジャカルタに戻ってきた時にもジャティネガラ駅で降りてブカシ線のホームで待っていると、営団地下鉄の6000系や7000系。それから、JR東日本の山手線を走っていた205系などが次々とやってきて、ホームの風景なども東京の駅とよく似ています。

 違っているのは、電車が遅れるのが日常茶飯時であること(それでも、ほんの数分程度)、そして車内では子供たちが(大人たちも)大声で騒いでいるくらいのことです。

 とにかく、ジャカルタのコミューターラインは快適で便利な乗り物でした。ちなみに、料金は市内であればたいてい3000ルピアで行けます。日本円に直すと、30円です。

 支払いにはICカードを使うのですが、MRT(地下鉄)やバスなど他の交通機関出は使えず、不便に感じました。しかし、考えてみれば、昔、オレンジカードの時代には東京都内でもJRと私鉄(民営鉄道)では別なカードを使っていたものです。そのうち、インドネシアの交通機関ももっと便利になることでしょう……。

 と思ったら、最近になってインドネシア政府は日本からの中古車両の輸入を禁止してしまったということです。国産の電車を使おうということのようですが、INKA社は本格的に電車を製造した経験がないようです。日本からの輸入車両も一部は古くなって引退の時期が迫っているともいいます。はたして国産化が順調に進むのか、注目です。

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