現地時間11月17日、FIFA U-17ワールドカップインドネシア2023・グループD第3節が行われ、U-17日本代表が2−0でU-17セネガル代表に勝利して決勝トーナメント進出を決めた。その中で、前半立ち上がりに見せた中島洋太朗の“5人抜きドリブル”が反響を呼んでいる。
グループリーグ2戦を終えて1勝1敗に日本は、引き分け以上で自力での決勝トーナメント進出が決まる。だが、相手はアフリカ U-17選手権を制し、今大会でも2連勝発進の強豪セネガル。フィジカル面で劣る日本は、試合開始直後から連続してピンチを背負った。だが、その不安を背番号7が払拭した。
前半9分だった。左サイドのタッチライン際でボールを受けた中島洋太朗は、相手と正体した後に巧みなステップで1人をかわして縦方向にドリブル開始。そこからリズムを変えて内側に切り込んで2人目を外すと、今度はキックフェイントから一気にスピードアップして3人目、4人目をかわしてペナルティエリア内に侵入。さらにカバーに入ったDFに体を寄せられるも、右足アウトで絶妙の股抜きで5人目をかわした。
圧巻の“5人抜きドリブル”からシュート体勢に入るも、惜しくも6人目のDFのスライディングタックルに阻まれてゴールならず。それでも、かつてディエゴ・マラドーナ、リオネル・メッシが演じた伝説のドリブルを彷彿とさせるプレーでスタンドを沸かせ、チームメイトにも大きな勇気を与えた。