■「Aの基準を持ってオリンピックでも活動してもらえるように」

――五輪世代のザイオンですが、今のこの段階では代表の候補として考えて、可能であれば招集したい考えなんでしょうか。大岩監督とは話は

 そうですね、日本人の指導者として、私自身も東京オリンピックチームとA代表と監督を兼任させてもらった中で、 A代表とオリンピックチームであったりアンダー世代の代表との繋がりは、大切にしなければいけないというところは経験もさせてもらいましたし、 日本人の指導者として、全てのカテゴリーでアジア予選を勝って、世界の舞台で戦ってもらいたい、経験してもらいたいというところは考えてますので、そこはバランスを見ながら、その時どきの活動を見て。

 兼任はしてないですけど、選手の行き来は監督とコミュニケーション取りながらやっていければなと思います。そこは日本人同士であるところのメリットだと思いますし、 大岩監督も、まずはA代表だっていうところ、A代表経由のパリオリンピックで活躍する、そして結果を出すということを言われてる中、最大限の協力もしてもらってますし、我々ももうすでに、もうA代表としてザイオンも、今回初出場じゃもうなかったと思いますし、 キャンプなどなどでもすでに来てもらってますけど、そういうところはAの経験とAの基準を持ってオリンピックでも活動してもらえるように、っていう環境作りはしたいなと思います。

 ただ、優先権で言うと、もちろんA代表でプレーしてもらえるようにっていうことは、 選手の最大限の目標でもありますし、そこは優先権を振りかざすつもりは全くないですけど、A代表でプレーしてもらえる選手であるということであれば、A代表の方で経験をより積んでもらって、 オリンピックの方に行ってもらうっていうのはありかなと思ってます。


――GKは出続けることで、細かい部分の連携ができてくるところもあると思うんですけど、ここから公式戦ではある程度固定して戦われる考えですか

 そうですね、公式戦になればより固定して戦うということはあり得るかなと思います。ただ、できるだけ我々がコントロールできる試合、できるだけ早い段階で、いろんなチャレンジができる試合展開に持ち込んで、そこでいろんな選手を起用していけるようにということは、考えていきたいですし、今回、多くの選手たちが代表の戦力として厳しい戦いの中でも、戦力として活躍してくれるということは、いろんな試合で確認できましたので、そこはコンディションであったり、その時のチームの状態で選手は入れ替えながら戦うことも状況に合わせてやっていければなと思います。

 また、我々もケアしていかないといけないのは、これまでは出場時間は、もちろん選手にとって全員が満足できるものではなかったと思いますが、少なからずプレーする時間は持ってもらえたりとか、出場機会は作れたとこがありますけど、予選になると固定して戦うというところも十分あり得ますので、そうなった時の選手たちのなかなかプレーできななる、選手たちの心のケアは、しっかりとしていかなければいけないかなとは思っています。

(日本蹴球合同会社/森雅史)

(その4へ続く)

(4)へ続く
  1. 1
  2. 2