今回のカナダ・チュニジア2連戦で日本代表の攻撃のキーマンと位置付けられる久保建英。彼自身もそろそろ「代表エース級」の地位を確立させなければならないと考えているのではないか。
改めて振り返ると、久保が初キャップを飾ったのは、2019年6月のエルサルバドル戦(宮城)。18歳5日という史上2番目の若さでの代表デビューに日本サッカー界は大いに湧いた。この時点では、金田喜稔(解説者)が持つ19歳119日という最年少ゴール記録更新も確実視されていた。
だが、同年夏から2年間、スペインでマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェとレンタルを繰り返し、目覚ましい数字を残せなかったこともあり、代表内序列も上がらず、劇的に出番が増えることもなかった。2020年のコロナ禍に代表活動が休止したこともあって、久保の最年少ゴール達成は叶わず、2021年までズレこんでしまった。
同年夏の東京五輪での活躍もあって、2022年カタールW杯アジア最終予選開幕後は久保への期待値も高まり、初戦・オマーン戦(吹田)を落とした直後の中国戦(ドーハ)はスタメン入り。そこでいい働きをしたことで、一気に主力の座を射止めるかと思われたが、直後にマジョルカで負傷。これでチャンスをフイにする形になった。