浦和・小泉佳穂が語る、ACLハノイ戦の大量得点での勝利の要因。「0-0で進んでいたら難しくなっていた」からこそ挙げた、開始すぐの先制ゴールの画像
ハノイ戦で先発出場した浦和レッズの小泉佳穂 撮影:中地拓也

 浦和レッズは10月4日に埼玉スタジアムでハノイFCと対戦。90分で相手の3倍となる24本のシュートを打ち、6つのゴールを決めた。

 試合後、MF小泉佳穂コメントは、勝利の要因について、「早い時間帯に点が取れたことが大きかった。0-0で進んでいたら難しくなっていたので、開始すぐに取れたことが大きかったと思います」と説明した。

 まず10分、コーナーキックをFWホセ・カンテが右足でダイレクトボレーを放つと相手ディフェンダーに当たってオウンゴールで先制。19分にはDFアレクサンダー・ショルツが落ち着いてPKを沈めると、37分には流れの中から小泉が相手を引き付け絶妙なタイミングでFW髙橋利樹にパスを入れると、鋭い切り返しから左足を振り抜きネットを揺らす。「あれは利樹が良いところにいて、良い剥がし方をして良いシュートを決めた。利樹の力だと思います」と言うが、味方と敵のポジションを見極め、ライン間で相手選手を困らせる立ち位置を取っていたことはさすがだった。

 3点リードで前半を終えるも、ハノイに危険な場面を作られた。「流れが悪い時もある。そこでゼロ点で、後半も危ないところありましたがゼロで終えられるかがどうか、得失点差の意味でも大きいですし、チーム的にもゼロは大きいので、そこで失点しなかったことは良かった」と小泉佳穂は語った。

 前日会見で小泉佳は「ACLは全ての試合が簡単ではなく、Jリーグとは文化の違いがあるチームの対戦でやってみて分かることがある。試合に入って、臨機応変に対応できたらと思います」と口にしていたが、ハノイがフリーマンを増やし時間を作るなど、やり方を変えてきた中で耐えたことも勝利を引き寄せる結果になった。

 小泉は62分にMF安居海斗のスルーパスを受けると反転しペナルティーエリア手前から右足を強振するが、わずかに外れてしまう。「上手くトラップできてシュートを打てたが、決められたらよかった」と悔しがる。

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