9月10日、WEリーグカップ第3節、INAC神戸レオネッサーちふれASエルフェン埼玉が行われた。神戸が1-0で逃げ切ったこの試合で、貴重な得点を演出したのが今季加入した北川ひかるだった。
北川は石川県出身の26歳。JFAアカデミー福島で育った後、2015年に浦和レッズレディースでキャリアをスタートした。2018年にアルビレックス新潟レディースへ移籍すると、中心選手として昨季までプレー。今季は神戸へ加入した。そんな北川の持ち味は1対1でのドリブルだ。その武器が移籍後初のホーム戦でも発揮された。
神戸はリーグカップで2連敗中と勝利がない中、埼玉を迎えた。試合は0点のまま前半45分まで進む。このままドローで折り返すかと思われたが試合が動く。
センターサークル内でボールを持った神戸の選手は、前線で張っていた左サイドの北川へロングパス。ボールはワンバウンドするもぴったり背番号13に渡る。ボールを収めた北川にすかさず相手DFが寄せるが、ドリブラーは落ち着いていた。相手が足を出したタイミングで足下にボールを通して、股を抜く。そのままペナルティエリア前までななめに持ち運ぶと、再び相手を引き寄せた。そして横でフリーになった増矢理花へパスを出す。
ゴールを向いていた増矢は迷わず右足を振り抜く。見事なコントロールショットは外側からゴールへ迫り、ネットを揺らした。