J2のブラウブリッツ秋田が、見事な速攻を披露した。見事な連係からの素早いゴールに、称賛の声が上がった。
秋田は3日、今年初となる東北ダービーに臨んだ。ベガルタ仙台のホーム、ユアテックスタジアム仙台に乗り込んだのだ。
クラブの歴史を考えれば、仙台が格上だ。長らくJ1でも戦い、2012年のJ1リーグでは2位でシーズンを終えた。
一方の秋田は、J2へ昇格してきてまだ3年目。過去2シーズンは2ケタ順位に終わっている。
ただし、試合前の順位では仙台の12位に対して、秋田は9位。勝点2差しか開いておらず、この第12節の結果次第では順位が逆転する状況だったが、秋田はひるむことなく戦った。
クラブ名のブラウブリッツは、ドイツ語で「青い稲妻」を意味する。その名を体現するようなゴールが開始8分に決まった。
自陣での秋田のスローインが、前方へと鋭く飛ぶ。ヘディングで流された先にいたのは、加入2年目の青木翔大。相手DFを背負いながら、ヒールパスで水谷拓磨に渡し、左サイドを抜け出させた。
水谷が相手陣深くへと攻め入る間も、青木は足を止めなかった。パスを出した直後に走り出し、ボックス内に一番乗り。さらに2人も走り出しており、秋田はゴール前で3対2の局面をつくり出す。水谷からのクロスを青木が1タッチで落としたボールへの走り込みが止められるはずもなく、突進してきた才藤龍治がゴールネットを揺らした。