■大学時代と変わらないプレー
とにかく、その後、長友はFC東京に入団して大活躍。オリンピック代表にも選ばれて、北京オリンピックに出場。そして、北京組の中から大抜擢されてフル代表に入って2010年のワールドカップメンバー入りを果たす。
さらに、南アフリカ大会の後にはイタリア・セリエAのチェゼーナに移籍すると、わずか半年後には名門インテルに移籍してここでもポジションを確保。当時のインテルのキャプテンだったハビエル・サネッティが欠場した時にはキャプテンを任されるほどの信頼を置かれる存在となっていった。
大学リーグで初めて見た時から、まさに信じられないようなスピード出世を遂げた長友。代表にもすっかり定着し、2011年にはドーハのハリファ・インターナショナル・スタジアムで行われたアジアカップ決勝のオーストラリア戦では左サイドからのクロスで李忠成の決勝ゴールをアシスト。
その後も、いくつものクラブを渡り歩いて、現在は古巣FC東京に復帰。そして、代表への意欲も持ち続けて5回目のワールドカップ出場を果たそうとしているのだ。
クリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシと同じように、35歳になった長友のプレーも、あの最初に明治大学の試合で見た時とまったく変わらないのがうれしい。元気いっぱいの長友のプレーを、ハリファ・インターナショナル・スタジアムで再び見てみたいものである。