後藤健生の「蹴球放浪記」第112回「SUBEを求めて三千里」の巻(2)幻のICカードを求めての画像
アルゼンチンの磁気カードの「Subepass」 提供/後藤健生
■【画像】アルゼンチンの「幻の交通系ICカード」

 アメリカの大統領はエアフォースワンで来日し、専用車で移動していたが、外国取材は現地交通機関を使うに限る。現地を肌で知ることができるが、時には思うように進まないこともある。サッカージャーナリスト・後藤健生は、地球の裏側で苦労させられた。

■アルゼンチンの地下鉄の変化

 ブエノスアイレスの地下鉄は「SUBTE(スブテ)」と呼ばれています。「SUB」は「下」という意味。そして、「TE」は「TIERRA(地球、大地)」の略。文字通り「地下」という意味になります。

 アルゼンチンに初めて行ったのは1978年のワールドカップの時ですが、その頃は地下鉄に乗るには駅でトークンというコインのようなものを買って、それをターンスタイルの横の投入口に入れて入場するという方式でした。昔は世界中どこでもこういう方式で、日本最初の地下鉄もそうだったようです。

 しかし、2011年にはもうトークンは使用されておらず、磁気カード式に変わっていました。表面上部に黒い磁気ストライプが付いている紙製のカードで正式名称は「Subtepass(スブテパス)」と呼ばれています。2回券が2.20ペソ。25円くらいでした。

PHOTO GALLERY ■【画像】アルゼンチンの「幻の交通系ICカード」
  1. 1
  2. 2
  3. 3