■久保も結果を残せずに終わってしまった
マジョルカは、この試合終了時点で自分たちよりも下位にいる5チーム(ヘタフェ、エルチェ、アラベス、カディス、レバンテ)に対し、前半戦では2勝3分と負けずに過ごすことができていたが、折り返していきなり最下位のレバンテに敗れてしまった。
レバンテ目線ならば劇的すぎる展開のシーズン初勝利だが、マジョルカ目線では、残留争いから抜け出すことができないまま後半戦が進んでいくことになる、という点で雲行きが怪しさを増すばかりだ。
久保は、攻撃のクオリティを1人で担うようなメンバー構成の中、良さを発揮することができなかっただけでなく、ゴールやアシストも残せなかった。
レンタルの身である以上、上手い選手、上手い選手たちの中でならば輝くことができる選手、というところからもう1つ上の選手だという見られ方をするためにも、こういう辛い展開の試合でも結果を出したいところだ。
仮にレアルへの帰還が叶わないとしても、結果を出すことは重要だ。結果を出す選手でなければ上位チームからの需要はなく、下位チームに所属しては結果を出せない、というループに陥ってしまう。
アトレティコに対する一撃で全てが決まったわけではない。結果は出し続けなければいけない。あの瞬間、確かに久保はチームを勝たせてくれる選手になった。しかし、その瞬間的な評価の高まりがずっと変わらないような甘さは欧州にはない。
裏を返せば、良さが出せない試合であっても結果だけは残す、という位置に到達すれば、道は開け る。
チームとしても残留のために戦うことになるシーズン後半戦、久保がどれだけの数字を残してシーズンを終えることができるかに注目したい。
■試合結果
レバンテ 2―0 マジョルカ
■得点
47分 ロベルト・ソルダード(レバンテ)
90+7分 ホセ・ルイス・モラレス(レバンテ)